2011年3月17日木曜日

原発に思う

なんとなく静かな時間が流れているけど
もしかしたら溢れ出しそうなコップを
みんな心の中に抱えて
僕みたいにおびえてるんじゃないかなぁ
半分は諦めと
もう半分は
専門家たちの力を信じようとする気持ち
それでもスーパーとかで
トイレットペーパーや
お米がなくなると
心配になるのは
僕だけじゃないよね
ふーーーーー
この重たいため息の先には
いったい何がぶら下がっているんだ





「月と君」



月が静かに雲に隠れた時に

とっても短い時間で

君の顔をじっと見る


ピクセル単位で記憶していくと

楽しいとか悲しいなんていう感情は

なくなる代わりに

僕達は電気を通して繋がることが出来る



でも恐竜のひげみたいな

ちょっとごわごわした電線を

透き通るような君のうなじから

あまり目立たないようにって言ったのに

21世紀の電気屋は何くわぬ顔で修理して

おまけにラジオペンチまで置いてってしまって

全然信用のない電気屋だな〜

(詩集 『午後6時過ぎの僕』から)

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